皆さんは「つなぎ融資」という言葉を聞いたことがありますか?
住宅の購入を検討されている方であれば一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。
今回は、このつなぎ融資について2回に分けて説明します。
まずはつなぎ融資の話を始める前に、住宅ローンについての説明からさせていただきます。
住宅ローンの融資が始まるタイミング
住宅ローンとは、建物を担保にしてお金を借りる長期ローンのこと。
ですので建売住宅やマンションなど、すでに建物が完成している物件を購入する際は、建物を担保にしてすぐに住宅ローンの融資が始まります。
一方、注文住宅のように契約してから家を建て始める場合は、建物が完成してからでないと住宅ローンの融資を受けることができません。
なぜなら建物ができていない以上、何も担保にすることができないからです。
住宅購入金額を支払うタイミング
では、注文住宅の購入金額っていつ支払うと思いますか?
住宅ローンが建物完成後なので、その時に一括で支払うものと思われがちです。
しかし実は家が完成する過程で何度かに分けて支払ってもらうんです。
その支払いには大きく次の4種類があります。
☑土地代金(土地の購入金額)
☑着工金(着工時に建物代金の○割)
☑上棟金(上棟時に建物代金の○割)
☑最終金(残りの建物代金)
着工金・上棟金・最終金は住宅会社によって金額が異なります。
もちろんすべて住宅ローンの金額に入っているのですが、どれも数百万円という金額になります。
これは工事のための材料発注費用などとして、その都度支払ってもらう必要があるのです。
最終金の支払いは建物が完成してからなので住宅ローンで支払うことができます。
しかしそのほかの支払いは住宅ローンの融資より前に請求されますので、どうにかして支払わなくてはならなくなります。
そんなときに、住宅ローンの融資が始まるまでの期間をつなぐための融資として、銀行が一時的に行っているのが「つなぎ融資」です。
つなぎ融資とは
前述したとおり、つなぎ融資とは「土地購入代金」や「着工金」「上棟金」など住宅ローンの融資が始まる前に請求される支払いを精算するための融資です。
イメージとしては、住宅ローンの融資が始まる前の支払い金を銀行が一時的にお金を立て替えて、住宅ローンの融資が始まったらそこから立て替え分を返済するといったかんじです。
メリットは、つなぎ融資として一時的に融資を受けることで、自己資金が少なく建築中の精算ができない人でも家を建てることができます。
デメリットは、つなぎ融資の金利が少し高めに設定してあることです。
住宅ローンの金利が1%前後なのに対し、つなぎ融資の金利は2~3%となります。
そして融資を受けようとしても、支払われる金額は満額ではなくあらかじめ利息分が差し引かれた金額になるということです。
たとえば土地代として800万円の融資を受けようとしたときに利息が10万円だったら、実際に融資される金額は790万円となり、差額の10万円は手出しで支払わなければならなくなります。
いかがでしたでしょうか。
次のブログでは、つなぎ融資の計算方法について紹介します。
次のブログ→「つなぎ融資の計算方法とは」
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