お客様に土地の要望を聞いた時、「広々とした庭が欲しいから、とにかく広い土地がいい!」「100 坪以上は欲しい!」という方がたびたびいらっしゃいます。
確かにお庭のことも含め、広い土地にはいろいろなメリットがあります。
しかし、同時に広い土地にはデメリットもいくつかあることを忘れてはいけません!
広い土地のメリット
庭や駐車場が広く作れる
子供を遊ばせたり、花壇で植物を育てたり、休日にバーベキューをしたり…広い庭があれば生活の楽しみが広がります。
また、車を数台持っている方は十分な駐車スペースを確保する事もできます。運転が苦手な方のためには車間距離に余裕を持った駐車場を作ることも可能です。
自由な間取りの家が建てられる
これは建ぺい率や容積率、その他建築基準法の関係もありますので一概にとは言えませんが、家の大きさや間取りの自由度が上がります。
ただ、あれもこれも叶えたいという欲が出ると、家の予算がどんどん上がっていく事がありますので注意が必要です。
プライバシーを確保できる
前面を通る道路から距離をあけることができるので、通行人や車からの視線対策も少なくてすみます。
…ここまで見ると広い土地は良い事だらけのようにも思えますが、気を付けるべきはデメリットの項目です。
広い土地のデメリット
土地そのものの価格が高い
坪単価にもよりますが、一般的に土地が広ければその分価格は上がります。土地にお金をかけすぎて、肝心な間取りづくりが思うようにできなかったというケースもあります。
税金が高い
土地(不動産)を購入する際の「不動産取得税」と、その土地を維持するために毎年払う「固定資産税」は、土地が広ければ多く課税されることになります。ですので税金の事を考えれば広い土地はかなり不利になります。
外構費用が高くなる
外構費用とはブロック塀やフェンス、駐車場、そして敷地から玄関までのポーチなどの工事費用のことを指します。土地が広ければその分工事する範囲が広がりますので、価格が上がるというわけです。
庭の手入れが大変
庭が広ければ、夏の雑草の処理や秋・冬の落ち葉の掃除などが広範囲になりますので、手入れが大変になります。
このように、土地は広ければ良いというわけではありません。重要なのは広すぎず狭すぎず「最適な広さ」。
ではその最適な広さの土地ってどうやって探せばいいのでしょうか?
先に、「建て物プラン」と「予算」を明確にする
家づくりをする時、どうしても「どこに建てるか」というところから考え始める人がいます。
しかし、そこに家を建てて住む事が目的であれば、まず決めなくてはいけないのは「家の間取りプラン」と「総予算」。
そして考えた間取りプランに対して最適な広さの土地を、予算的にいくらまでかけられるのかを踏まえたうえで探すのが、正しい土地探しのステップです。
せっかくお庭が広くても、住みづらい家を建ててしまっては意味がありません。はじめは住宅会社で間取りと予算を明確にし、その「間取り」「予算」「要望」に合った最適な土地を探してもらいましょう。
株式会社ジャストホーム 長田